Arduino互換機花ざかり その1


Arduinoはハードウェアの設計が公開されているオープンハードウェアです。
そこで、多数の互換機が(主に中国で)開発・発売されています。
私の持っている互換機(実は互換機しか持っていない)を紹介します。

UNO互換機(その1)

USBシリアル変換用チップがCH340G。
またCPUもソケットではなくボード直付けです。
上側のピンソケットの段差を見てください。シールドは絶対に刺さらないでしょう。
標準のピンソケット以外に、ISCP端子の下にRXやTXのランドが出ていますが、これが以外に便利です。
使い方はこちらで紹介しています。
3.3V出力の電流が正規品よりも小さいみたいなので、ここから給電しても3.3V駆動のモジュールの中には正しく動かない物があります。
しばらく使ってみましたがUSBコネクター(B端子)の精度が悪く、ちょっと動かすと通電が不安定になります。
下で紹介しているミニUSBモデルのほうがいいです。

UNO互換機(その2)

USBシリアル変換用チップがCH340G。
またCPUもソケットではなくボード直付けです。
さらにUSBがミニUSBとなっています。
こちらのピンの位置はまだまともです。
シールドを使うならUSBコネクターが低い分だけこちらのほうがいいです。
やはり、標準のピンソケット以外に、ISCP端子の下にRXやTXのランドが出ています。
こちらも、3.3V駆動のモジュールの中には正しく動かない物があります。
USBコネクターはB端子、ミニ、マイクロの中で、ミニUSBが一番抜き差しに強いです。


UNO互換機(その3)

上の互換機とほとんど同じですが、丸印のところにA6とA7のソケットが有ります。
USBはSMDタイプのマイクロUSBなので、抜き差ししているうちにもげました。
なお、A6とA7はアナログ専用のポートです。


UNO互換機(その4)

互換機には標準のピンソケットの内側にピンヘッダー用の穴が開いているものが有ります。
こちらは全てのポートにピンヘッダーを付けています。
ピンソケットの場合、オスのジャンパーケーブルを使いますが、ソケットに刺さった状態でジャンパーケーブルの先端だけが折れたことが有ります。
もうどうやってもピン先が取れないので、本体ごと廃棄しました。
ピンヘッダーは丈夫なので、よほどのことが無い限り、折れることはないです。


NANO互換機(その1)

USBシリアル変換用チップがCH340G。
ヘッダーピンは最初からはんだ付けされた状態。
それ以外はほぼ本家と同じ。
こちらでも紹介さ れていますがブレッドボードに挿すときは根性が必要。
購入するときはヘッダーピンがはんだ付けされていないものをお勧めします。
スケッチを書き込みするときに、UNOを選ばないとコンパイルできないものと
NANOを選ばないとコンパイルできないものの2種類あり。(さすが中華品質 安いから許します)
2つ持っていましたが、1つは突然焦げ臭いにおいがして、お亡くなりになりました。(さすが中華品質 安いから許します)
懲りずにまた1つ買いました。


NANO互換機(その2)

CPUがATmega328PではなくATmega328PU
ATmega328PのTQFPパッケージで、上の製品と比べるとCPUが小さいです。


NANO互換機(その3)

CPUがATmega328PではなくATmega168P
ATmega328Pと比べるとCPUが小さいです。
168も328も値段が変わらないので、あまり意味がないです。
これもUSBコネクターがSMDタイプのマイクロなので、抜き差ししていたらもげました。


PRO MINI互換機(その1)

昔のMINIはCPUがATmega328PではなくATmega168Pだったみたいです。(よく知らないです)
そのクローンなのでCPUはATmega168P。
CPUはAUタイプではなくMUタイプ(MEGA168PA-MU)が実装されています。


PRO MINI互換機(その2)

こちらのCPUは現行の本家と同じATmega328P。
A4 A5 A6 A7のピンの位置が本家とは違って、リセットボタンの右側にあります。
上のATmega168PのPRO MINIと価格差はほとんど無いので、こちらを愛用しています。


PRO MINI互換機(その3)

3.3V駆動版のPro Mini
CPUは現行の本家と同じATmega328P。
A6 A7のピンの位置が本家とは違って、リセットボタンの右側にあります。
(多分)内蔵8MHzクロックで動くのでクリスタルはついてないです。


PRO MICRO互換機

以前はあまり見かけなかったProMicroの互換機ですが、2019年ごろから見かけるようになりました。
CPUは本家と同じATmega32U4で、スケッチ書き込み時は同じCPUを使っているarduino leonardoを指定します。
UNOやNANOとは使えるポートが少し違い、ディジタルが18ポート、アナログが9ポート使えます。
これもUSBコネクターがSMDタイプのマイクロなのでもげました。


MEGA2560互換機

USBシリアル変換用チップがCH340G。
それ以外は、ほぼ本家と同じスペック。
こちらで紹介している超音波距離測定モジュールの性能評価に TFTシールドと一緒に使っています。
よ〜く見ると、RX1とTX1のマーキングが逆です。



RF-Nano

これらはどちらもNRF24L01を搭載したNANO互換製品ですが、重要なのはコネクター形状です。
どちらもMicro-USBですが上は2点で固定されている安物で、気を付けないと直ぐにもげます。
下は4点で固定されているので頑丈です。





UNOやNANOは様々な互換機が売られていますが、USBコネクターが2点固定のマイクロの物は(安いですが)すぐにもげます。
USBコネクターが2点で固定されているマイクロの物はいくつか買いましたが、ほとんど壊れてしまいました。
買うならミニUSBの物がお勧めです。
ミニUSBのUNO互換機は、なぜかAliでは見つかりませんが、eBayで探せばすぐに見つかります。

UNOはISCP端子の下にRXやTXのランドが出ている物がお勧めです。
いざというときに役に立ちます。

個人的なお勧めですが、ブレッドボード上での開発・デバッグはNANO、
デバッグ終了後に基盤実装するときはPro Miniです。
ブレッドボードを使った開発・デバッグ時にUNOを使うと
ブレッドボード+UNOの2個組になって、少し面倒なんですが、
NANOならブレッドボード1個ですみます。
UNOはもっぱらATtinyの書き込みと電源供給に使っています。

こちらではUNO用のTFTシールドを紹介しています。