LinkIt Smart 7688を使ってみる

初期設定

以前からずっと気になっていたLinkIt Smart 7688をようやく入手しました。
表側は巨大なヒートシンクに覆われていて中身は分かりません。
LinkIt Smart 7688のハードウェア仕様はこ ちらに公開 されています。


裏面にはμSD-CARDとSN74CBTLV3245A(LOW-VOLTAGE OCTAL FET BUS SWITCH)と
MX25L25735FMI-10G(32M SPI FLASH)が実装されています。


こちらで紹介しているNanoPi-DUOとよ く似た形状のLinuxボードです。
CPUはMIPS24KEc@580MHzという、RISCアーキテクチャーのCoreが1つだけ搭載されています。
MIPSのCPUを採用したSBCは非常に珍しいです。


RaspberryPiやその互換機はSD-CARD(μSD-CARD)にインストールしたLinuxイメージから起動しますが、
このボードはFLASH上に格納されているLinuxイメージから起動します。

まず最初に母艦を使って、こ ちらの手順でrootユーザのパスワード設定とファームウェアをアップデートします。
初期設定にはWiFi接続可能な母艦が必要になります。
私は母艦としてWindows10のPCを使いました。
ファームウェアのアップデートを始める前に、こ ちらから最新のファームウェアを母艦側にダウンロードしておきます。

rootユーザのパスワード設定とファームウェアのアップデートは、公式の手順通りで特に難しい点はありませんが、ざっくり書くと以下のようにな ります。
@LinkItはSoftAPモードで起動するので、「LinkIt_Smart_7688_XXXXXX(XXXXXXはLinkItのMAC ア ドレス)」のAPに接続する。

Aブラウザーを起動し「http://mylinkit.local」に接続する。


Bパスワード設定画面が表示されるのでrootユーザのパスワードを設定する。


Cログイン画面が表示されるので、rootユーザでログインする。


Dファームウェアをアップデートする。
ファームウエアの選択時には、母艦側にダウンロードしてあるlks7688.imgを指定します。




ファームのアップデートが終わったら、引き続きStationモードの設定を行います。
これもNetwork Settingの画面を使って、ルーターのSSIDとパスワードを指定するだけです。


Stationモードの設定が終わったら、TeraTermを使って「mylinkit.local」のアドレスに対してsshで接続します。
公式の手順ではPuTTYをインストールすることになっていますが、ターミナルソフトなら何でもいいので、TeraTermを使っています。
また、最新のWindows10ではmDNSをサポートしているので、Bonjour print servicesのインストールは不要です。

赤のLEDが点灯→点滅→消灯したらsshで接続可能な状態です。
TeraTermのsshでrootユーザで接続すると以下の表示となります。


OSはルーターなどでよく使われているOpenWrtです。
ファームウェアを更新することで、OpenWrtのバージョンが更新されます。


続く....