NanoPi-DUOを使ってみる

Armbianのインストール

Debian Stretchの完成度がずいぶん上がったので、ずいぶん前に入手してずっと放置していたNanoPi-DUOをようやく使ってみました。
写真の様にまるでESP8266-NodeMCUやESP32の開発ボードのような雰囲気のボードです。


裏面にメモリが実装されています。


巨大なヒートシンクが付属しています。


ヒートシンクを付けるとこのようになります。


メモリは256M版と512M版があり、SOCの種類やメモリ構成ともにZEROとよく似ています。
今回入手したのは256M版です。
このボードにはHDMIポートが有りませんので、インストールはデバッグポートを使って行います。
NanoPi-DUOのピンマップはこちらに 有ります。
デバッグポートはIOA5(DRX)/IOA4(DTX)です。

同じH2+のOrangePi ZEROと比べてみました。



オンボードWiFiチップもOrangePi ZEROと同じXR819です。
ということは、WiFiのスピードが気になりますので、WiFiのパフォーマンスを計測してみました。
まずはこちらの手順でnmcliコマ ンドを使ってWiFiを設定します。
次に、以下の手順でspeedtest-cliをインストールします。
3回測定した中のDownload最速値です。
$ sudo apt install speedtest-cli
$ speedtest --simple

このボードはオンボードに小さなCeramicアンテナが実装されていますが、U.FL/IPEXコネクターも付いています。
OrangePi ZERO/ZERO Plus2 H3と比較してみます。
Model Ping Download Upload Wifiチップ
OPi ZERO (Rev1.1) 931.871 ms 0.27 Mbit/s 0.48 Mbit/s XR819
OPi ZERO (Rev1.4) 211.504 ms 17.39 Mbit/s 6.84 Mbit/s XR819
OPi ZERO Plus2 H3
48.822 ms 36.07 Mbit/s 6.77 Mbit/s AP6212
Nanopi DUO(on-board ceramic antenna)
44.142 ms 6.58 Mbit/s 2.19 Mbit/s XR819
Nanopi DUO(external U.FL antenna)
41.303 ms 12.47 Mbit/s 4.08 Mbit/s XR819

やはり....遅いです。

WiFiパフォーマンスを測定中に以下のエラーとなりました。




久しぶりにArmbian bookworm (Debian 11) をクリーンインストールしてみました。
WiFiのスピードがずいぶん変わりました。
Model Ping Download Upload Wifiチップ
Nanopi DUO(on-board ceramic antenna)
44.142 ms 6.58 Mbit/s 2.19 Mbit/s XR819
Nanopi DUO(external U.FL antenna)
41.303 ms 12.47 Mbit/s 4.08 Mbit/s XR819
Nanopi DUO(on-board ceramic antenna)
33.765 ms 14.23 Mbit/s 7.33 Mbit/s XR819
Nanopi DUO(external U.FL antenna)
32.618 ms 20.42 Mbit/s 8.07 Mbit/s XR819

続く....