WifiNodeMを使ってみる


ESP8266モジュール(主にESP-12)を利用したDevelopment Boadはいくつかありますが、今回、RobotDyn製のWifiNodeMを入手しましたので紹介します。
こちらで紹介しているAmicaのNodeMCUと非常によく似ていますが、ESP-12で はなくESP8266EXとFlushチップが直接基板に実装されています。
写真の様にピンヘッダーは自分ではんだ付けする製品です。



左が「Amica NodeMCU」 右が「Robot Dyn WifiNodeM」



USBシリアル変換チップはCH340、レギュレータはAMS1117、FlushチップはWinbondのW25Q32(4MByte)が 使われています。
オンボードに2つのLEDがあり、それぞれGPIO_2/GPIO_16と反転動作(ONで消灯 OFFで点灯)します。
ESP-12を利用しているボードでは、オンチップLED(青色)がGPIO_2と反転動作しますが、
このボードはESP-12を使っていないので実質同じ動作となります。
GNDピンの数、GPIO_10の扱い、USB出力のないところ、基盤の大きさなど、AmicaのNodeMCUと全く同じです。

WeMos
D1 mini
NodeMCU WifiNodeM
Lolin Amica
ディジタルIO 11ピン(*1) 11ピン(*1) 12ピン(*2) 12ピン(*2)
アナログIO 1ピン 1ピン 1ピン 1ピン
3.3V出力 1ピン 3ピン 3ピン 3ピン
5V入力(*3) 1ピン 1ピン 1ピン 1ピン
GNDピン 1ピン 4ピン 3ピン 3ピン
SDIO I/Fピン なし あり あり あり
オンボードLED1 なし なし あり(*5) あり(*5)
オンボードLED2 なし なし なし あり(*6)
オンチップLED あり(*6) あり(*6) あり(*6) なし

(*1)以下のピンでLチカできることを確認しました
・GPIO_0
・GPIO_1(*4)
・GPIO_2
・GPIO_3(*4)
・GPIO_4
・GPIO_5
・GPIO_12
・GPIO_13
・GPIO_14
・GPIO_15
・GPIO_16
(*2)(*1)に加え以下のピンがLチカに使えます
・GPIO_10→NodeMCUのLolin版にもGPIO_10が出ていますが無視されます。
(*3)ここに5Vを供給すると起動します。USB電源で起動時は4.6から4.7V程度が出力されます。
(*4)GPIO_1/GPIO_3をLチカで使うとシリアル通信ができませんが、スケッチの書き込みはできます。
(*5)GPIO_16と反転動作します。
(*6)GPIO_2と反転動作します。

その後、このモデルにはいくつかバリエーションがあることが分かりました。


左から WifiNodeM CH340  WifiNodeM CP2102 32M  WifiNodeM CP2102 16M
一見すると、全て同じに見えますが、実装されているUSBシリアル変換チップとFlushチップが微妙に違います。
Model USBシリアル変換チップ Flushチップ 価格
WifiNodeM CH340 CH340 W25Q32(4MByte) $3.96
WifiNodeM CP2102 16M CP2102 W25Q16(2MByte) $4.56
WifiNodeM CP2102 32M CP2102 W25Q32(4MByte) $4.72

これを見ると、USBシリアル変換チップとFlushチップの価格差が一目瞭然です。
Flashの価格差はほとんどなく、USBシリアル変換チップの価格差は大きい事が分かります。

なお、このボードは技術基準適合証明等のマーク(通称技適マーク)が交付されていませんので
あくまでも実験レベルと考えてください。
技適マークが交付されているのは2015年11月時点で、ESP-WROOM-02だけです。

続く....