Amica NodeMCUを使ってみる


ESP8266モジュール(主にESP-12)を利用したDevelopment Boadはいくつかありますが、今回、AmicaブランドのNodeMCUを入手しましたので紹介します。
こちらで紹介しているWeMosと同じコンセプトの開発ボードです が、メインチップは ESP-12Eが使われています。
こ ちらでLoLin版のNodeMCUを紹介していますが、一番の違いはその大きさです。
AmicaのNodeMCUは小さいので、ブレッドボード1枚で使うことができます。



左が「LoLin NodeMCU」 右が「Amica NodeMCU」



2番目の違いは使われているUSBシリアル変換チップです。
LoLin NodeMCUはCH340、Amica NodeMCUはCP210xが使われています。




3番目の違いはUSB出力の有無です。
こ ちらにメーカごとのピン配置があります。
Lolin版はVUSBピンがあり、このピンはUSB入力と直結していますので、もろに5Vが出ています。

4番目の違いはGPIO10の扱いです。
Lolin版ではGPIO10への出力は無視されますが、Amica版では普通のGPIOとして使えます。
GPIO10はQIOモードのフラッシュで使用されますが、DIOモードでのみ使用する場合は、回路を細工することで
GPIOとして使用することができます。
こ ちらにGPIO9、GPIO10の扱いが詳しく公開されています。

5番目の違いはオンボードLEDの有無です。
ESP-12EにはオンチップLED(青色)があり、GPIO_2と反転動作しますが、
Amica版ではさらにオンボードLED(赤色)があり、GPIO_16と反転動作します。


WeMos
D1 mini
NodeMCU
Lolin Amica
ディジタルIO 11ピン(*1) 11ピン(*1) 12ピン(*2)
アナログIO 1ピン 1ピン 1ピン
3.3V出力 1ピン 3ピン 3ピン
5V入力(*3) 1ピン 1ピン 1ピン
GNDピン 1ピン 4ピン 3ピン
SDIO I/Fピン なし あり あり
オンボードLED なし なし あり(*5)

(*1)以下のピンでLチカできることを確認しました
・GPIO_0
・GPIO_1(*4)
・GPIO_2
・GPIO_3(*4)
・GPIO_4
・GPIO_5
・GPIO_12
・GPIO_13
・GPIO_14
・GPIO_15
・GPIO_16
(*2)(*1)に加え以下のピンがLチカに使えます
・GPIO_10→NodeMCUのLolin版にもGPIO_10が出ていますが無視されます。
(*3)ここに5Vを供給すると起動します。USB電源で起動時は4.6から4.7V程度が出力されます。
(*4)GPIO_1/GPIO_3をLチカで使うとシリアル通信ができませんが、スケッチの書き込みはできます。
(*5)GPIO_16と反転動作します。

なお、このボードに搭載されているESP-12Eは技術基準適合証明等のマーク(通称技適マーク)が交付されていませんので
あくまでも実験レベルと考えてください。
技適マークが交付されているのは2015年11月時点で、ESP-WROOM-02だけです。



Amicaボードの基盤だけが単体で売られています。ESP8266は実装されていません。
はんだ付けを試みましたが、基盤のランドがチップの下に完全に隠れてしまうので、安物の半田ごてでは半田が回りません。
あきらめました。



次回はRobotDyn製のWifiNodeMを紹介します。