ESP8266 PROを使ってみる


前回、RobotDyn製のWifiNodeMを紹介しましたが、同時に RobotDyn製 ESP8266 PROも入手しましたので紹介します。
Robot DynというのはArduinoに関連する製品を作ってい る会社で、黒い基盤がトレードマークです。

「Mega 2560 PRO MINI(ProMiniの様なMeag2560)」とか
「UNO+WiFi R3 ATmega328P+ESP8266(ATmega328とESP8266が同じ基盤に同居)」とか、
単なるコピー商品ではない、他にはないユニークな製品を提供しているのでお気に入りのベンダーです。

このボードもWifiNodeMと同様に、ESP-12ではなくESP8266EXとFlushチップが直接基板に実装されていますが、
USBシリアル変換チップが実装されていません。

写真を撮るのを忘れましたが、こちらもピンヘッダーは自分ではんだ付けする製品です。
ESP-201と違って、ピンヘッダーを自分ではんだ付けで きるので、ブレッドボードで使えるように写真右側のピンは上向きに付けています。
後で説明しますが写真右側のピンは必須ではありません。



左が「Robot Dyn ESP8266 PRO」 右が「Robot Dyn WifiNodeM」



写真のように非常に小さい製品です。
特に幅はESP-12+変換基盤よりも小さく、ブレッドボードの左右に合計5ピン分の隙間ができます。
高さもESP-12+変換基盤とほぼ同じです。



こ ちらにSchematicが公開されていますが、J2コネクターの11番ピン(VDD3V3)はVDD5Vの間違いだと思います。
レギュレータはAMS1117、FlushチップはESP-01と同じ、GigaDeviceのGD25Q80B(1MByte)が使われていま す。
オンボードに2つのLEDがあり、1つはシリアル出力(Tx)のLED、もう1つはPowerLEDです。
USBシリアル変換が無いので、他のESPと同じように、スケッチの書き込み/実行は、GPIO_0のGND/PullUpで切り替えます。
ボード上にリセットボタンが実装されているのでスケッチ書き込み時のReset回路は不要です。
レギュレータを実装しているのでVinに5Vを入れると駆動します。
ADCピンが直接ESP8266EXに繋がっているので、アナログ入力は1Vまでで す。
ESP-12E/ESP-12Fと同様にCLK D0 D1 D2 D3 CMDのSDIOピンも出ています。
SDIOピンの詳細はこちらに 説明が有ります。
ESP-12E/12FではSDIOピンのGPIO10が使えますが、このボードもD3はGPIO10として動きました。

ページ先頭の写真の右側のピン(6ピン)は上から RST TXD RXD 3.3V GND IO12ですが、3.3V以外は上下のピンに出ています。
5V給電するならこれらのピンは使いません。

何とも面白い製品ですが、サイズが小さいのと、レギュレータや変換基盤を別途用意しなくていいところがナイスです。
後はCH-PD(EN)、GPIO0、GPIO2、GPIO15にPullUp/PullDownの抵抗を加えるだけで、動くようになるので非常 に小さくまとめることができます。
ピンヘッダーのはんだ付けも、変換基盤へのはんだ付けと比べると、はるかに楽ちんですが、Flushが1Mというのが少し残念です。

Schematicを確認すると、レギュレータの5V側にパスコンが無いので、5V電源のふらつきに弱いです。
VINとGNDの間に10uf程度のタンタルを入れると安定します。



こちらはライトセンサー(CDS)を組み込んだ基盤です。


こちらは赤外線受信器を組み込んだ基盤です。
赤外線受信器は色々なモジュールを試すことができるようにソケットに刺しています。
高さが短いので、秋月のブレッドボードパターンのユニバーサルを使って、簡単にPullUp、PullDown抵抗を付けることができます。


なお、このボードは技術基準適合証明等のマーク(通称技適マーク)が交付されていませんので
あくまでも実験レベルと考えてください。
技適マークが交付されているのは2015年11月時点で、ESP-WROOM-02だけです。

次回はGoouuu-S1という珍しい開発ボードを紹介します。