GPIOでUSBをON/OFFする

MOSFETリレー編


前回は、OMRONの3V小型リレーを使って、GPIOでUSB電源のON/OFFの やり方を紹介しましたが、
今回はOMRONのMOFSETリレーを使ったUSB電源のON/OFFのやり方を紹介します。
使用したリレーはOMRONのG3VM-61D1で す。
本当はPCB TerminalタイプのG3VM-61A1を使いたかったのですが、近くのパーツ屋さんにはありませんでした。

今回も信号ラインをきちんと接続していますので、USBカメラ、USBメモリー、USBディスクなどをON/OFFすることができます。
とても小さなパーツですが(データシートの見方が間違っていなければ) 1.15V 10mAの入力で
60V 500mAまでのON/OFFを行うことができます。
Raspberry PiのGPIOは16mA程度まで電流を流せますので、駆動するには十分です。
USB2.0までなら、500mAで充分ですが、これ以上の電流を流したい場合は
G3VM-21AR/DR(20V 3A)やG3VM-41GR8を(40V 1A)を使えばこれ以上の電流を流すことができます。



全体はこんな感じです。
GND、Data-、Data+は直結で、+5VのラインだけをリレーでON/OFFしています。
リレーのDataSheetを見ると、LED forward voltageは1.15V 10mAなので、LEDの電流制限用に220オームの抵抗を使用しています。
基盤の角を削って、TAKACHIのTW4-2-8のケースに収めてみました。



ケース蓋も加工してみました。



ちなみに こ ちらのページで、AOP605を2つ使った回路が紹介されています。

<余談>
OMRONのG3VM シリーズには様々なMOS FETリレーがあります。
一例を紹介します。
型番 負荷電圧(V) 連続負荷電流(mA) LED順電圧(V) LED順電流(A) 形状 参考価格(※1)
G3VM-61VY1 60 100 1.27 0.01 SOP4 150円
G3VM-351A/D 350 120 1.15 0.01 DIP4/SOP4 229円
G3VM-21GR 20 160 1.15 0.01 SOP4 379円
G3VM-201G2 200 200 1.27 0.01 SOP4 219円
G3VM-61A1/D1 60 500 1.15 0.01 DIP4/SOP4 279円
G3VM-41GR8 40 1000 1.33 0.01 SOP4 529円
G3VM-41AY 40 2000 1.10 0.01 DIP4 369円
G3VM-41AR 40 2500 1.33 0.01 DIP4/SOP4 698円
G3VM-21AR/DR 20 3000 1.33 0.01 DIP4/SOP4 657円
G3VM-21AR/DR 20 3000 1.33 0.01 DIP4/SOP4 657円

(※1)参考価格はモノタロウでの価格です。
一般的に連続負荷電流が大きくなると値段が高くなります。
コスパ的には61A1/D1か41AYがいいと思います。
</余談>

続く...