OrangePi-ZEROを使ってみる

赤外線受信ポートを使う(Debian Stretch)


ZEROにはOrangePi PCやLiteなどの様に赤外線受信モジュールは実装されていませんが、受信用のポートだけは13ピンヘッダーに準備されています。
そこで、受信用のポートを使った赤外線受信を紹介します。

こちらでOragePC-PCの Stretchの赤外線受信を紹介しています。
赤外線受信に関しては、Opi-PCのStretchも、ZEROのStretchも同じだと思ったのですが、少し手順が違っていました。

Opi-PCのArmbianでは以下の様に最初 から赤外線関係のデバイス(/dev/lirc0)とモジュールが有ります。


一方、ZEROのArmbianでは、赤外線関係のデバイス(/dev/lirc0)もモジュールもありません。


ZEROにはオンボードのIR Recieverが搭載されていないので、どうもZEROのイメージと、Opi-PCのイメージでは、同じStertchでも赤外線関係の設定が違うよう です。
色々調べた結果、armbian-configでcirのoverlaysモジュールを組み込めば、ZEROでも赤外線受信が動くことが分かりま した。


cirのoverlaysモジュールを有効にして再起動すると、赤外線関連のデバイスとモジュールが出現します。




13ピンヘッダーのピン配置はこちらに公開されて います。
今回、赤外線受信ではこれらのピンの内、1番、2番、13番を使いました。

使用した赤外線受信モジュールは私のお気に入りのTL1838で、 赤外線モジュールとピンの結線は以下の通りです。
本当はこちらで 紹介されているようにRCフィルター回路(RCローパスフィルタ)を実装した方がいいのでしょうが、
無くてもそれほど精度は落ちません。
赤外線モジュール ピンヘッダー
Vcc 1番(3.3V)(※)
Gnd 2番(GND)
Data 13番(CIR-RX)

(※)
この赤外線受光モジュールは2.7V〜5.5Vで動きますが、受光モジュールの出力レベルは(基本的に)Vccと同じレベルが出力されます。
5Vで給電した場合、Dataピンの出力レベル(GPIOへの入力レベル)が5Vになるので、ボードを壊します。
なお、赤外線受信モジュールの中には動作電圧が4.5V〜5.5Vでしか動かない物がありますので
使う前にデータシートを確認する必要があります。

後はこちらで紹介しているOpi- PCと同じ手順で、赤外線受信を行うことができます。
orangepi@orangepizero:~$ irw
0000000000ffa857 00 ok kodac
0000000000ffa857 01 ok kodac
0000000000ffc23d 00 menu kodac
0000000000ffc23d 00 menu kodac
0000000000ff906f 00 right kodac
0000000000ff906f 01 right kodac
0000000000ff9867 00 down kodac
0000000000ff9867 01 down kodac

次回はZEROでのGPIO操作を紹介します。