ESP8266をWifiモデムとして使う

AT-Firmwareの更新(ハードの準備)


ESP8266の出はじめはESP-01しかなかったこともあり、みんなESP-01をWifiモデムとしてArduino等と組み合わせて使っ ていました。
その後、ESP-07、ESP-12、ESP-13、ESP-WROOM-02などの、GPIO端子がフルに使えるモデルが登場し、
Arduino-IDEの開発環境も整ってきて、ほとんどのことはESP-WROOM-02だけでできるようになってきましたので、
ESP-01やESP-05などをWifiモデムとして使う ケースは少なくなっています。

それでもUNOやNANOしかサポートしていないライブラリや周辺機器と、ネットワークを同時に使いたいときは
ESP8266をWifiモデムとして使うのが簡単です。
そこで、何回かに分けてESP8266をWifiモデムとして使う方法を紹介します。

Wifiモデムとして一番使い勝手がいいのは、ピン数が少ないESP-05ですが、自由にファームを書き換えることができません。
そこで、ESP-01を使用してファームの書き換えから紹介していきます。
こちらこちらにモデルごとの機能の違 いが紹介されています。

なお、ESP-01は技術基準適合証明等のマーク(通称技適マーク)が交付されていませんので

あくまでも実験レベルと考えてください。
技適マークが交付されているのは2015年11月時点で、ESP-WROOM-02のモデルだけです。

ファームを書き換えるための結線は以下のようになります。
できるだけ線がクロスしないようにしたら大きくなってしました。

GPIO2がオープンの例をよく見かけますが、経験上GPIO2はPullUpにした方が書き込みが安定します。
また、USB-TTL変換モジュールの3.3Vや、UNOの3.3V出力ピンは、供給できる電流が少ないので、ESP8266は安定して動きませ ん。
こ ちらに ESP8266の消費電流調査結果が公開されています。
瞬間最大で240mAから350mAぐらい消費します。
一方、UNOの3.3V出力については、こ ちらで詳しく紹介されていますが最大でも170mAです。
USB-TTL変換アダプターの3.3VはUSB-TTL変換チップに依存しますが100mA以下です。
ESP-01は絶対に動きません。

下の図の赤のラインは5Vですが、レギュレータで3.3Vに変換して、オレンジのラインは全て3.3Vです。
レギュレータはできるだけ供給電流の大きいものを使います。
私はこちらで紹介しているAMS1117のレギュ レータモジュールを愛用しています。



ファームウエアを書き込むときは、書き込みツールを起動してファームウェアとシリアルポートを指定します。
リセットSWを押すと書き込みモードとなります。
このタイミングで、書き込みツールを使ってファームウエアを更新します。

次回はファームの書き込みツールと公開されているファームウェアを 紹介します。