esp-open-rtosを使ってみる

MQTT Client(Paho MQTTライブラリ)

example/mqtt_clientにMQTTクライアントのサンプルが含まれています。
ソースを見てみましたが、以下のMQTTライブラリが使えます。
mqtt_client_new()
mqtt_connect()
mqtt_publish()
mqtt_subscribe()
mqtt_unsubscribe()
mqtt_disconnect()
mqtt_yield()

これらの関数はextras/paho_mqtt_cにソース、ヘッダーが有ります。
lwIPにもMQTT Client-APIがありますが、どうやら別の物の様です。

また、MQTTのために以下の関数が用意されています。
mqtt_network_new(mqtt_network_t* n)
network構造体の初期化

mqtt_network_connect(mqtt_network_t* n, const char* host, int port)
Brokerへ接続。関数内部ではsocket()とconnect()のSocket APIを使っています。

mqtt_network_disconnect(mqtt_network_t* n)
Brokerの切断。関数内部ではclose()のSocket APIを使っています。

このサンプルはなかなかよくできていて、test.mosquitto.orgのBrokerを使って、Pub/Subの両方が動きます。

beat_task
1000Tick毎にpublish_queueにQueueを積みます。
このタスクは少し凝っていて、単純なvTaskDelay()ではなく、vTaskDelayUntil()を使って時間待ちをしています。
mqtt_taskがPublishするタイミングを作っています。

mqtt_task
publish_queueにQueueが積まれたら、「/beat」のTopickをPublishします。
Subscribeされたメッセージはmqtt_yield()で受け取った後、topic_received()のCallBack関数が呼ばれます。

wifi_task
APの接続状態を監視しています。
このタスクも少し凝っていて、APに接続中は「wifi_alive」のSemaphoreを許可し続けます。
xSemaphoreGive()をひたすら呼び出しているので気になって調べてみましたが、
Semaphore値は1以上にはなりません。

起動すると以下の表示となります。
APの接続が完了したら、mqtt_taskがBrokerに接続します。
その後、publish_queueにQueueが積まれたら、「/beat」のTopicをPublishしています。

SDK version:0.9.9

              mode : sta(18:fe:34:d4:2f:77)

              add if0

              mqtt_task: started

              mqtt_task: (Re)connecting to MQTT server
              test.mosquitto.org ... error: -1

              xLastWakeTime=1

              WiFi: connecting to WiFi

              wifi_task: status = 1

              scandone

              wifi_task: status = 1

              add 0

              aid 7

              cnt

              

              connected with aterm-e625c0-g, channel 11

              dhcp client start...

              wifi_task: status = 1

              wifi_task: status = 1

              ip:192.168.10.154,mask:255.255.255.0,gw:192.168.10.1

              wifi_task: status = 5

              WiFi: Connected

              mqtt_task: started

              mqtt_task: (Re)connecting to MQTT server
              test.mosquitto.org ... done

              Send MQTT connect ... done

              beat

              got message to publish

              beat

              got message to publish

              beat

別のマシンを使って、以下のコマンドを実行すると、Subscriveしたメッセージを表示します。
mosquitto_pub -h test.mosquitto.org -p 1883 -t /esptopic -m "Hello World"

Received: /esptopic = mqtt test

              beat

              got message to publish

              Received: /esptopic = mqtt test

              beat

              got message to publish

              beat

              got message to publish

              Received: /esptopic = Hello World

beatタスクを少し変えるだけで、汎用的なMQTTアプリケーションとして使うことができます。

続く．．．．