ESP-M3を使ってみる


ESP-M3はこちらのメーカが販売しているESP8285を使ったモ ジュールです。
CoreはESP8266EXと同じTensilica L106 32-bit microcontrollerですが、1MのFlashがDualOutモードでビルトインされています。
Arduino環境で開発するときは、Tools→Board→Generic ESP8285 Moduleを選びます。
写真の様にESP-12よりも一回り小さいモジュールです。
左:ESP-M3  右:ESP-12


ピンピッチは2.54mmですが、写真の様に両側のピンと下側のピンの位置が微妙にずれるので、ブレッドボードで使う場合は、
左右のピンは下向きに、下側のピンは上向きに取り付けることになります。


ピン配置はこのようになっています。
一応、8本のGPIOがありますが、どちらかというとWiFiモデム用に設計されているモジュールです。
モジュール上のLEDはGPIO02に繋がっています。
SPIのデフォルトGPIOはSCL=IO14 MOSI=IO13 MISO=IO12ですが、IO12が出ていないので、
SPIのライブラリを使う場合は、SoftWare SPIが利用できるライブラリを使う必要が有ります。
i2cのデフォルトGPIOはSDA=IO4 SCL=IO5ですが、IO5が出ていないので、
i2cのライブラリを使う場合は、SDAとSCLを指定できるライブラリを使う必要が有ります。
SPIやi2cの周辺機器を使うにはハードルが高いモジュールです。


スケッチの書き込みにはUART-USB変換が必要になります。
GPIO0をGNDに落とした状態で、RSTピンをトグルするとスケッチを書き込むことができます。
RSTとENは内部でPullUpされているので、PullUp抵抗は必要はありません。
確認のためにFLASH情報を読み出してみました。
他のESP8285と同じチップID=144051です。


アングルピンを立てるとこのようになります。
ESP8266と違って、PullUp、PullDownの抵抗が不要なので、AT-Firmwareを書き込んでWiFiモデムとして使うには 使いやすいピン配置です。


このメーカのWiKiページがこちらにありま す。
ESP-01/07/12など、AI Thinkerと全く同じ製品もありますが、独特な製品がそろっています。
ESP8266EXを使ったWiFiモジュール以外に、WiFiモジュールを使ったロボットやキャタピラータンクなどの製品が多いメーカです。