WRH-300xx2-Sをコンバータモードに設定する
エレコムの「ホテル用無線ルータ WRH-300xx2-S」は、エレコム製品の中で一番安いWifiルーターですが、
このページによ
るとコンバータモードに変更することができそうです。
そこで、早速購入しENC28J60/W5100と組み合わせて無線LAN化してみることにしました。
このページに管
理画面へのアクセス方法と、管理画面での子機モードへの変更手順が
公開されていますが、管理画面へのアクセス方法がめちゃくちゃトリッキーです。
このページのま
まやっても絶対に管理画面にたどり着けないでしょう。
そこで、WRH-300xx2-Sをコンバータモードに変更する手順を紹介します。
このルータをコンバータモードに変更するには、有線LANとWifiの両方が使えるWindowsPCが必要です。
私はこれに気がつくまで1日かかりました。
- WindowsPCの有線LANのIPアドレスを「192.168.2.XXX」に固定する。XXXの部分は1、2以外なら何でもい
いです。
- WindowsPCの有線LANケーブルはどこにも接続しない。
- WRH-300xx2-SのLANポートにはケーブルを接続せずに電源を入れる。起動完了までしばらく時間がかかります。
- WindowsPCのタスクトレイのアクセスポイント一覧からWRH-300xx2-S(のSSID)を選んで接続する。
- このとき「自動的に接続する」のチェックは外す。
- 一覧にWRH-300xx2-S(のSSID)が現れないときは、WRH-300xx2-Sを強制的にリセットする。
- WRH-300xx2-Sの強制リセットはWPSボタンを長押しして、RESETランプが点滅したら放置します。自動的に再起動しま
す。(再起動に3分ぐらい掛かります)
- 「ネットワーク接続」のダイアログでWRH-300xx2-Sの暗号キーを入れる。
- WRH-300xx2-Sの暗号キーは同封されている設定情報シートや、本体裏側のラベルに書かれている13桁の数字です。
- WRH-300xx2-Sに接続したらIEを起動し、アドレスバーに「http://wrh-300xx2.setup」を入力す
る。(IEでないと文字化けします)
- 認証ダイアログ(なぜか英語)が表示されるのでユーザ名、パスワード(どちらもadmin)を入力する。
- ようやく管理画面が表示される。
- このページに
従って、動作モード選択で子機モードを選択し「適用」する。
- WRH-300xx2-Sが再起動して子機モードになると、WRH-300xx2-SのIPアドレスが
192.168.2.1→192.168.2.251に変わる。
- IEに「ネットワークに接続されていません」が表示される。(あせる)
- WRH-300xx2-Sが再起動して子機モードになると、タスクトレイのアクセスポイント一覧にも表示されなくなる。(子機モード
になったので当然か)
- WRH-300xx2-SとWindowsPCを有線LANケーブルで接続し、IEのアドレスバーに「192.168.2.251」
を入力する。
- 少し時間がかかるが、認証ダイアログ(なぜか英語)が表示されるのでユーザ名、パスワード(どちらもadmin)を入力する。
- やっと再び管理画面が表示される。
- このページに
従って、無線設定メニューをクリックする。
- 検索ボタンを押して親機のSSIDを選択し「適用」する。このとき親機の暗号化と認証をメモしておく。
- 暗号化の欄では、親機の認証と暗号化に一致するものを選んで、親機の暗号キーを入力し「適用」。
- ページが変わるので「更新」ボタンを押す。(これマニュアルのどこにも書いてない)
- カウントダウンが始まる。70秒とか表示されるが実際は3分ぐらいかかる。
- カウントダウンが途中で止まることがあるが、じっと我慢する。
- カウントダウンが0になったら、WindowsPCの有線LANのIPアドレスを「自動的に取得」に変える。
- コマンドプロンプトで「IPCONFIG
/ALL」を入力し、有線LANのIPアドレスに家庭内LANのセグメントが割り当てられていることを確認する。
- もし有線LANのIPアドレスに家庭内LANのセグメントが割り当てられていなかったら「IPCONFIG
/RENEW」するか再起動する。
- IEで外部に接続できることを確認する。WindowsPC→(有線LAN)→WRH-300xx2-S→(Wifi)→親機→外
部。
- やれやれ!!
エレコムのページを見る限り、WRH-300xx2-Sが再起動して子機モードになると、
WRH-300xx2-SのIPアドレスが 192.168.2.1→192.168.2.251に変わるなんて分かりませんでした。
また、最後の「更新」ボタンを押した後のカウントダウンが途中で止まってしまい、
最初はハングしたかと思って途中で電源を切ってしまいました。
この製品は以下の3つのモードに切り替えることができます。
@ルータモード
このときのルーターのIPアドレスは192.168.2.1です。
Wifiだけで接続可能です。
強制的にリセットするとこのモードになります。
Aアクセスポイントモード
このときのルーターのIPアドレスは192.168.XXX.251です。
XXXはセグメントのアドレスでDHCPサーバからもらいます。
Wifiだけで接続可能です。
B子機(コンバータ)モード
動作モードを子機モードに変えたときのルーターのIPアドレスは192.168.2.251です。
管理画面で親機の登録を行うと、IPアドレスが192.168.XXX.251に変わります。
XXXはセグメントのアドレスでDHCPサーバからもらいます。
有線LANだけで接続可能です。
一旦、子機モードになったら、ネットワーク接続可能なWindowsのIEのアドレスバーから
「192.168.XXX.251」を指定することで管理画面が表示されます。
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いまどき、設定変更がこんなに難しいのは珍しいです。
エレコムのほかの機種(たとえばWRC-300FEBK-Aなど)は、WifiルーターのLANポートとWindowsPCを直結して、
「SkyLinkManager」一発でアクセスポイントモードや子機モードへ変更することができます。
ただし、イーサネットコンバータとしての出来は優秀で、パケットロストは一切ありませんでした。