LM339(コンパレータ)を使う(その1)


今まではA/Dコンバータによるアナログデータの読み取り方法を紹介してきました。
今回はコンパレータによるアナログデータの判定方法を紹介します。
使用するコンパレータは4CHコンパレータのLM339です。



コンパレータとは「比較器」というような意味で、基準電圧(IN+)と測定電圧(IN-)を比較し、
測定電圧のほうが大きなときに、OUTがGNDになる(OUTとGNDが短絡する)デバイスです。
最初はOUTにVcc(3.3V)が出力されるものだと思っていましたが、データシートを見て違うことに気が付きました。
OUTというシンボルは紛らわしいです。SWとかのシンボルのほうが分かりやすいかも。

動作確認で使用する回路は以下の通りです。
LM339のピン配置は左下から1-7、右上から8-14です。
下の図のように、基準電圧(IN+)と測定電圧(IN-)を比較し、測定電圧のほうが大きくなると、ボタンが押されると理解すると分かりやすいか もしれません。



左側の2つの抵抗は100Ωで、3.3Vを分圧することで水色のラインは1.65Vとなり、これが基準電圧(IN+)となります。
ボリュームの出力(オレンジのライン)が測定電圧(IN-)となります。
ボリュームをまわして測定電圧が1.65Vを超えると、OUT1(1番ピン)がGNDとなって、紫のラインに電流が流れ、赤のLEDが点灯しま す。

次回は別のパターンを紹介します。