SYN480R ASK ワイヤレスモジュールを使う


こちらでH3V4FのASK受信モジュールを紹介しました。
新たにSYN480R チップを使ったASK受信モジュールを入手しましたので紹介します。
AliExpressで3個、送料込みで$3.42で入手しました。
デー タシートを見ると駆動 電圧は315MHzの時に3.0Vから5.5V、433MHzの時に3.3Vから5.5Vとなっています。
動作電圧によってモジュールを変える必要がないので、H3V4F/H3V3Eよりもこちらのほうが使いやすいかも知れません。
左からSYN480R(433MHz) SYN480R(315MHz) H3V4F(3.3V 433MHz) H3V3E(3.3V 315MHz)
SYN480Rの433MHzと315MHzではクリスタルが違います。
433MHzのクリスタルは6.7458、315MHzのクリスタルは4.897です。


SYN480RとH3VXXでは、ピン配置に互換性はありません。
SYN480Rはマーキングが無いので315MHzなのか433MHzなのかパット見には分かりません。


ArduinoではH3V4F(433MHz 3.3V版)/SYN480R(433MHz)ともに良好にデータを受信できましたが、
RaspberryではなぜかSYN480R(433MHz)ではデータを受信できませんでした。
送信側 受信側 結果
Arduino H34A(433MHz) Raspberry H3V4F(433MHz)
Arduino H34A(433MHz) Raspberry SYN480R(433MHz) ×
Arduino H34A(433MHz) Arduino H3V4F(433MHz)
Arduino H34A(433MHz) Arduino SYN480R(433MHz)
Raspberry H34A(433MHz) Arduino H3V4F(433MHz)
Raspberry H34A(433MHz) Arduino SYN480R(433MHz)
Raspberry H34A(433MHz) Raspberry H3V4F(433MHz)
Raspberry H34A(433MHz) Raspberry SYN480R(433MHz) ×

また、315MHzの場合、組み合わせによって受信感度が悪かったり、全く受信できない組み合わせがあります。
送信側 受信側 結果
Arduino H34A(315MHz) Raspberry H3V3E(315MHz)
Arduino H34A(315MHz) Raspberry SYN480R(315MHz) ×
Arduino H34A(315MHz) Arduino H3V3E(315MHz)
Arduino H34A(315MHz) Arduino SYN480R(315MHz)
Raspberry H34A(315MHz) Arduino H3V3E(315MHz)
Raspberry H34A(315MHz) Arduino SYN480R(315MHz)
Raspberry H34A(315MHz) Raspberry H3V3E(315MHz) ×
Raspberry H34A(315MHz) Raspberry SYN480R(315MHz) ×

受信が良好な組み合わせの場合、H3VXXは8Mぐらい離れていても受信できますが、SYN480Rはさらに感度がよく、13M離れても受信する ことができまし た。
マンションの外廊下の長さが13Mしかないので、これ以上離れることができません。
実際はもっと届くかもしれません。
送信モジュールは同じモジュールを使いましたので、単純に受信モジュールの性能差となります。



こちらの無線リモコンユニットから送信してみました。
見た目は同じですが、左が433MHz、右が315MHzの送信機です。


315MHzも433MHzも、問題なく受信することが出来ました。




315MHzの送信モジュールを使って、ワイヤレスチャイムを鳴らすことができました。
こちらで紹介しています。